日日是好日

be natural. be happy.

世界の端っこで出逢ったご夫婦

f:id:uramrc:20180912101457j:plain

NZの最南端にインバーカーギルという町があります。

 

世界地図を広げてみるとびっくりするくらい南の方。

「え、こんなに南極大陸に近いの?」ってくらい。

 

 

そんな世界の端っこで出逢った忘れられないご夫婦がいます。

 

出逢いのきっかけは、わたしたちがWWOOF先を探せども探せども見つからず、行く当てがなく困り果てたとき。。

 

それまでお世話になっていたWWOOF先のママが「親友がいるから電話してみてあげる」と言って、特別に紹介してくれたのがはじまりでした。

 

その後「いってらっしゃい」と見送られて、3時間ほど車を走らせて辿り着いたのが彼らの家だった。

 

突然の訪問にもかかわらず、すてきな笑顔とまるで家族のようなあたたかい空気で迎えてくれたのを覚えている。

 

f:id:uramrc:20180912100103j:plain

 

奥さんのLizはとにかく

愛情を注ぐのが上手な女性。

 

そのしるしに

彼女のお花と彼女の手料理は格別。

 

彼女の育てるピオニー(芍薬)は本当に美しい。

 f:id:uramrc:20180917172308j:plain

一本一本たっぷりと愛情を注がれたそのお花は、毎年時期になるとあちこちからオーダーが入ったり、ローカルマーケットで売り切れたりと、あっという間に多くの人の手に渡っていく。

 

もちろん料理も最高。

f:id:uramrc:20180912100211j:plain

すべて手作りでやさしいママの味。

あ~もう恋しい。また作ってもらいたいよ〜。

f:id:uramrc:20180912101038j:plain

 

そして、旦那さんのNickは

 よく食べ、よく呑み、よく働き、

 

大きな声でよく笑う

スーパーパワフルおじいちゃん。

 

あとさすがオランダ出身。世界一身長の高い国民として知られるだけあって、見ての通り背がとっても高い。(なんとまぁ遠近法も合わさってすごい写真。笑)

   

f:id:uramrc:20180912100752j:plain

空き缶を狙って銃の使い方を教わっているところ。

 

じつはNickが育てている子羊をみずから射止め、その手で捌く瞬間も目の前で見させてもらった。あのときの感情は言葉じゃうまく言い表せない。でもただただ美しかった。

 

そしてそんな彼はかつてみんなのために走り回る町のお医者さんでした。

 

もう退職しているにもかかわらず、今も町へ出かけると、必ず町の人にに声をかけられる。彼の人柄からしてもきっと、みんなのヒーローのようなお医者さんだったにちがいない。

 

f:id:uramrc:20180912100653j:plain

ふたりが栽培し、収穫からローストまですべて手作業で仕上げられたヘーゼルナッツ。これはおいしすぎ。

 

f:id:uramrc:20180912100826j:plain

3日間、朝から晩までやり続けた薪割りも、全部終わったときにはみんなで大喜び。ちなみにこの写真に写ってるのはほんの一部だけなんです。笑

 

f:id:uramrc:20180912101114j:plain

早起きして4人でカレイを獲りにいったり。

f:id:uramrc:20180912100423j:plain

こんなにおっきいのが数十匹も!

f:id:uramrc:20180912100950j:plain

もちろん料理人の彼が捌いておいしく調理。

f:id:uramrc:20180912100914j:plain

並んだ料理を見て「すごいすごい」って言いながらふたり揃って写真を撮ってくれてるところ。これ私のだいすきな写真。笑

 

 

ふたりの予定もあって、

4日間の滞在だったけれど、毎日がしあわせだった。

 

いっぱい話を聞いてくれて、いっぱい話を聞かせてくれて、一緒に汗を流して働き、一緒に大笑いして、私たちが困ったときにはスーパーマンのように走り回って助けてくれた二人。

 

こんなに人を想い、行動し、愛情を注ぐことのできるふたりに出逢えたことに心から感謝しています。

 

世界中どこへ行っても素敵な人や素敵な生き方をしている人はたくさんいるんだろうな。

 

そう思うと、まだまだ知らないところへ、もっともっといろんな人へ逢いに行ってみたくもなる。

 

そしてなによりこの先、

たくさんの人に分けてもらった愛情を

今度はわたしたちがまわりの人へ返していく番。


日本に帰っても今ここで感じている感覚を忘れないように。身を流されてしまわないように。大切にしていきたい。