日日是好日

be natural. be happy.

ニュージーランドのエコな生活

 

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(ここがあなたたちの家よ。と連れてこられたところは、大きな敷地の中にぽつんとある、まるでタイムスリップしたような小さくてレトロなおうちでした。)

 

3軒目のウーフでお世話になったJudiはとってもキュートな人だった。

 

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(自分たちで薪割りをして毎晩火を焚いて暖をとっていたストーブ。)

 

 

待ち合わせをした町のスーパーで買い物を済ませたあと、30分ほど車を走らせた山の中に彼女の家はあった。

 

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たくさんの牛や羊、オリーブや梨、桃、林檎の木など、見渡す限り広がる大きな敷地の中に彼女はひとりで住んでいる。

 

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長年キャビンアテンダントの仕事で世界中を飛び回ったのち、今はここに落ち着いたという。

 

農作業をするため全身ぶかぶかの服に長靴、カウボーイのような帽子をかぶっているにもかかわらず、空港で仕事をしていた頃の姿が浮かんでくるようなとても綺麗な人だ。

 

 

 

そしてなにより私が彼女を好きになった理由は、どこか放っておけない彼女の人柄。

 

 

ものすごく几帳面でしっかり者で、面倒見がよく、何でも一人でやってのけそうなほどたくましい一面も持つ人なんだけど

 

 

これでもかってくらい心配性。

 

 

 

そんな彼女の口癖は

 

「あれとこれと、あーあれもしなくちゃ、これもしなくちゃ、あ、あとこれも、あれも・・・

 

Ah... anyway! Never mind! 

( まぁ、ともかく。気にしないで!)

 

大丈夫だから。」

 

 

 

いやいやいや、

 

そんなこと言われちゃ

 

気にしちゃいますよ。笑

 

 

 

でも私はそんなところが好き。笑

 

 

 

まぁ彼女が毎日そう呟くのもそのはず

 

この広い敷地のなかで、季節ごとに一つ一つ手作業の手入れが必要な果樹、野菜の収穫や次の季節に向けての畑作り、次から次へと伸びてくる雑草刈りに動物たちの世話、その他もろもろもろもろ。。

 

なにしろ自然は人を待ってはくれない。

 

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(ちょっと変わったヘアスタイルの羊さん。)

 

ひとつ終えても次から次にやることが出てくる。

かと言って放っておける性格じゃないからあれもこれもと気になって、朝から晩まで大忙しの毎日。

 

そしてこんなに忙しいのになぜかAirbnb(個人でできる宿泊業)まで自分一人でやってるし。笑

 

すごいなー、Judi。

 

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(いつもガン見してくる子牛ボーイズたち。)

 

 

そんなわけで、滞在させてもらっている間わたしたちも全力で毎日お手伝いしました。

 

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一番大変だったのは林檎の摘果作業。大きな実を育てるために実が小さいうちに良い実を選んで他を切り落とす。

 

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とにかく木が多すぎていくらやっても終わらなかった。汗

 

 

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(農家の仕事は想像以上にハード。今思えば男子学生並みに毎日がっついてた。笑)

 

 

結局2週間の滞在でわたしたちが手伝えることは彼女の仕事のほんの一部にすぎなかったのだけれど、

 

毎日彼女の運転するバギーにまたがって広大な大地を行き来したり

 

林檎を盗み食いする牛たちを追いかけまわったり

 

間違えて動物用フェンスの電流が体にバチバチッときたり

 

産後まもない子牛を見守ったり

 

どでかい牛の糞だらけの道もへっちゃらになったり

 

人生初のコンポストトイレにサバイバル精神を鍛えられたり

 

化け物みたいにおっきいうなぎを獲ったり

 

広いひろーい満天の星空を眺めたり

 

みんなで暖炉を囲んでご飯を食べたり

 

Judiのもとで過ごした日々はどれも忘れられない思い出になりました。

 

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(家の隣の川に仕掛けをしたら一晩で10匹近く獲れた巨大うなぎ!)

 

 

そしてどうしても気になって

 

私が彼女に聞いてみたかったこと。

 

 

「なんでJudiは今の生活を選んだの?」

 

夕飯の後片付けをしながら彼女は

 

「う~ん、わかんない。

 

きっと私って変なのよ。笑

 

・・・でもこれでいいの。」

 

 

そう答える彼女は今までで一番すてきな笑顔を見せてくれた。

 

 

その瞬間、

 

やっぱり私は彼女のこと大好きだなぁと思った。

 

 

 

毎日休む間もなく働いて、いつも大変そうに見えたけど

 

 

自分が「これだ」と思うことを選んでまっすぐ生きている彼女は、まちがいなく輝いていて、とても魅力的な人でした。

 

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(最終日出発する前にJudiの家の前で撮った写真。感情があふれすぎて顔くちゃくちゃ。笑)

 

Judi ありがとう、また会おうねー!