WWOOF(ウーフ)のお話
まず何がそんなによかったかっていうと、やっぱり人との出会いだと思う。
もし数週間でも海外へ行く機会があって、観光や買い物だけじゃなく、もっとその国の暮らしを体験したい、地元の人とコミュニケーションをとりたい、って人には本当におすすめします!
WWOOFは
World
Wide
Opportunities on
Organic
Farms
の略で、「世界に広がる有機農場での機会」という意味。
オーガニックファームでお手伝いをする代わりに、ホストが食事と宿泊場所を無料で用意してくれるというシステム。
この説明だと伝わりにくいけど
ウーフを通して得られるものってただ単に食事と宿泊場所だけじゃなくって
見知らぬ土地で地元の人と一緒に生活するなかで、
新しい知識や経験はもちろん
世界各国から集まってきているウーフ仲間の友達もできるし
そこから見えてくる文化や価値観の違いもあるし
ローカルな観光スポットや遊びにも連れていってもらえるし
毎日みんなと英語で会話するから確実に英語力UPするし
とにかく、普通の海外旅行では手に入れられないものばかり!!
だって海外でホテル代や食費を使わずに、これだけのものが短期間に手に入るって凄くないですか?
実際にわたしたちのような長期ビザじゃなくて、短期旅行で友達や恋人と一緒にウーフをしながらあちこち周っている人たちもいました。
あと、いざやってみてわかったのは、ファームといっても一般的に日本で想像するような専業農家ばかりではないということ。
むしろ趣味のように家庭菜園をしながらおしゃれなオーガニックライフを送っているお宅も意外と多かった・・・のでそんな超肉体労働ってかんじでもないです。笑
まぁでもこれは国によりけりかもしれないけど。世界60カ国以上が加盟しているので、結構お国柄がでるかも。オーストラリアやニュージーランドはかなり盛んな方ので、受入先もかなり多種多様。ちなみに日本にも「WWOOF JAPAN」っていうのがある。 https://www.wwoofjapan.com/main/index.php?lang=jp
とまぁそんなこんなで
ここからはわたしたちの体験談へ。
最初のウーフ先はフランスから移住してきたピアニスト紳士のお家でした。そう、ここはいわゆる農家ではないタイプのお宅。
お掃除や菜園の手入れなど手伝う内容も日によってさまざま。
いつもみんなで朝ごはんを食べて「やることリスト」を確認するのが日課だった。
海の見えるガーデンが気持ちよかったな~。
そして何よりびっくりしたのは徹底されたオーガニックライフ。
街にある量り売りのオーガニックショップで買ってきた豆や穀物、ナッツ、スパイスなどがキッチンにずらりと並び、卵や野菜や果物も近所の無人市で買ってきた安心できる農家さんのもの。もちろんコーヒーやワインもオーガニック。あと洗剤や生活用品も。
「将来はふたりで日本に飲食店を開きたいんだ。」
という話をしたら、滞在している間わたしたちをキッチン担当にしてくれて、毎日ホストとウーフ仲間みんなの食事作りを任せてもらえたものの、最初はあまりの食文化の違いに呆然 ー。
というのも一緒に食卓を囲むメンバーにベジタリアンやビーガン、グルテンフリーの人が多く、その上きわめつけは食材のちがい。
日本人なら一汁三菜で決まりだけど、家にある食材の8割が穀物なもんで毎日となるとバリエーションが見事に尽きてゆく(泣)
困り果てて食材確保とい名目で、釣りや潮干狩りにも行ったこともあったな~。笑
(ちなみに潮干狩りにいくとどこを掘っても山のよう出てくる。さすが自然大国。)
でも少しするとその生活にも慣れてきて、交友関係の広いホストが頻繁に友人も招いてくれたので、世界各国の人たちに料理ををふるまうことができた。
そして何よりここで学べたのはオーガニックの食材の価値!
からだにどんな効果が出るとかそんなのは短期間じゃ正直わかんないけど、少なくとも味の違いをはっきりと知ることができた。つねに良い食材に触れさせてもらえて、自然体で美味しいものを口にさせてもらえたことに感謝。
(いつものレシピでつくる焼き菓子も良い素材を使えば全く別の味!!)
おかげでその後のわたしたちの生活は随分オーガニック思考に変わったな~と思う今日この頃でした。